跡地

すでに10年近く休眠中

Telegrassを使ってみて

 画質や色合い、解像度は以前に所有していたグラストロン(PLM-A55)と同等くらいに感じた(と思って仕様を調べてみたらどっちも18万画素)。洋画DVDの最初に出てくる英文の警告は読めない。字幕は普通に読める。コントロールボックスにコントラストと書かれたボタンでうまく調整しないと何でも黒くなってしまうか、逆に何でも白っぽくなってしまう。発色はあまりよくない感じで、うまく言えないが家庭用ビデオで撮った映像みたいな感じ。

 グラストロン以上に目に負担がかかるような気がする。グラストロンの場合は両目とも視野全体が暗い中に映像が映っているが、Teleglassは通常の視野の中に映像が映っている。目のフォーカスは外界か映像かのどちらかにしか合わせることができないようで、同時に見ることは難しい。その上、映像が見えるのは片目のみなので、幻を見ているような違和感が付きまとう(片目を閉じれば違和感はない)。そのためか見終わったあとも、目にフレームが焼きついたような感覚が残る。もしかして、利き目(効き目ではない)とかの影響もあるのか? ちなみに僕は右目側にTeleglassを装着している。慣れればこの問題はクリアされるのかもしれない。

 外出中に映画やテレビのコンテンツを見たいという用途なら、わざわざTeleglassで見るよりDVDウォークマンやハードディスクマルチメディアプレイヤーでそのまま見たほうがいいと思われる。

 僕はスキーなどでビデオウォークマン+まめカムでノーファインダー撮影することがときどきある。Teleglassを組み合わせることで、滑りながらカンタンに映像の確認ができるという点だけなら問題なさそう。ただし、きちんとゴーグルやサングラスに固定できればの話だが。

 「首を軽く振っただけでTeleglassをサングラスに固定するアダプタの吸盤が外れてしまう」と書いたのは大げさかもしれないが、それでも洋画1本見る間に何回外れたか…。Teleglass本体は接合面に磁石が内蔵されアダプタにはいい感じで固定できているだけに残念。メーカーに固定方法の再考を求めたい。