跡地

すでに10年近く休眠中

朝から買い取り業者めぐり

 朝10時前にV230で家を出る。事前に買い取り業者R社とC社の場所は地図で調べてあり、どちらもクルマで30分くらいのところにある。まずはR社に向かう。

 途中で「外車買い取り専門店」という看板を掲げるお店に立ち寄る。大手買い取り業者よりもいい値段が出るかもしれないと期待からだ。残念ながら外車でも小型ヨーロッパ車専門のようで、業者オークションに流すのが前提なのでということで提示された値段は190だった。隣にアメ車専門の買い取り屋さんもあったが、こちらはよらなかった。

 11時過ぎにR社に到着する。ここはまったく買い取る気がないのは、最初の対応から明らかだった。その挙句「あのアルミは本物?」なんて聞いてくる。買い取り査定申し込み用紙に買い取り希望金額とその根拠を書く欄があったので「195以上」、「別の買い取り業者の提示額」と書き込んだ。担当者はまるで僕が適当な額を書いたかのように、180以上は絶対ありえないとまで断言する。これ以上いても時間の無駄だったので、とっとと退散。

 次に到着したのはC社だ。どうやら国産ディーラーが経営しているようで、敷地に置いてある車は特定メーカーのクルマばかりだった。確認してみると案の定そうだった。そのメーカーのクルマだったらディーラーのネットワークもあるので、ほかに負けることはないそうだ。この店の買い取り査定申し込み用紙にも買い取り希望金額を書く欄があったので「195以上」と書き込んだ。査定を終えた担当者は同じような仕様のV230の業者オークションでの取り引きリストを見せながら、白旗を挙げてきた。オークションでも170〜210と結構幅があって予測し辛いらしい。195を出してくれる買い取り専門店があるなら、そちらでお願いしたほうがいいといわれる。

 もうすぐA社から返事を求める電話がかかってくる時間だ。なんとなく電話がかかってきたら195でお願いしますという気分になっていた。帰り際にC社は「最近、西日本からこちらに進出していた」という買い取り専門店に「A社で195出てるけど、お宅はいくら」と聞いてみたらと教えてくれた。ほかの大手買い取り販売店に負けるのは嫌なようだ。この西日本からの買い取り専門店B社はC社から帰途にあったが、C社に教えてもらわなかったら寄らなかったかもしれない。

 B社に向かう途中にA社の店舗を発見、ただし昨日査定に来てもらったA社とは異なる営業所だ。念のため、すでにA社の別店舗で査定しているが、ここで査定してもらう意味はあるのか聞いてみると、大丈夫とのこと。フランチャイズ形式で展開しているとこんなもんだね。担当者が「このクルマ欲しくってずっと入ってくるの待ってたんだよね」なんて期待できそう。何でもこのクルマが入ってきたら買いたいとお客がいるらしい。ただ、お客の返答に2・3日かかる上に、現物見てから「やっぱいいや」って言われる可能性もあるらしい。とりあえず、お客から連絡がきたときにまだ残っていたらお願いしますということで店をあとにする。

 途中195を提示してくれたA社から電話がある。まだB社に期待があるので、さらに1時間後に折り返すと返事する。その際に、195からの上乗せは可能かどうかを確認してみるもののその場では回答できませんとお茶を濁される。

 B社は真新しい店舗で、店内にある自販機は硬貨不要でジュース飲み放題だった。対応してくれた営業にC社で教えてもらったとおり「A社で195出てるけど、お宅はいくら」とスバリ聞いた。査定の後、「じゃあ、1000円でも高ければうちに決めてくれますか」というので、「200以上なら即決します」と答える。電話の後、「本社に確認したら190が限度らしいのですが、僕の責任で10上乗せします」と担当営業、うそか本当かもう決めるしかない。その場で契約書を作成する。