跡地

すでに10年近く休眠中

FSR-07のメモリ増設

yoshiyama2005-04-16


 FSR-07マザボには144ピンのSO-DIMMスロットがあり、標準ではそこに32Mバイトのメモリが挿さっている。このメモリモジュールを交換することでカンタンにメモリを増やすことだができるのは玄箱などほかのLinuxボックスに比べて大きなアドバンテージだ。

 さて実際、どれくらいまでメモリを拡張することができるのだろうか。144ピンSO-DIMMメモリモジュールは64Mから512Mまでの容量が市販されている。認識できるメモリの最大容量はチップセットに依存しているらしい。そして、FSR-07に使われているチップセットは起動画面で表示される「VIA MVP4」と思われる。ググってみたところPC Watchの98年8月の記事がヒットした。

 VIA Technologiesは10日(現地時間)、グラフィック機能とサウンド機能を統合した100MHzバス対応Socket 7用チップセットApollo MVP4」を発表した。
 「Apollo MVP4」は66/75/83/95/100MHzと多様なベースクロックに対応し、AGP接続の2D/3D兼用グラフィック機能(North Bridge内)とSound Blaster Pro互換のサウンド機能(South Bridge内)をチップセットに統合。メモリはEDO、ファーストページ、SDRAMのほか、NECが開発したVirtual Channel SDRAMにも対応している。その他ではACPI、Super I/O、ATA-66(Ultra DMA 66)などの最新の機能もサポート。
 チップセットはNorth Bridge「VT82C501」と、South Birdge「VT82C686」で構成される。「VT82C686」は「Super South Bridge」と呼ばれ、既存のすべてのVIA製Socket 7、およびSlot 1用North Bridgeと組み合わせて使用可能。

 で、さらに「Apollo MVP4」を採用しているパソコンとしてVAIOノート(PCG-F70A/BP)がヒットした。続けてバッファローの対応情報を調べる。PCG-F70A/BPのメモリ最大容量は2スロット合計で256Mバイトだが、1スロット当り最大128Mバイトのようだ。念のためアイ・オー・データ機器のメモリ対応表を調べてみたが同じ。

 手元にあるVAIOノートQR(PCG-QR3/BP)の対応メモリもSO-DIMMだ。もともとは128Mバイト1枚だったものを、256Mバイトずつ拡張し、今では512Mバイトになっている。ご丁寧に元箱の中には出荷時に実装されていた128MバイトのSO-DIMMが保管されていたので、コレをFSR-07に流用しよう。

 とりあえずマザボの32MバイトのSO-DIMMを128Mバイトのと交換する。そのとき、メモリからマザボにかけて、剥がしたら保証なくなる旨のシールが貼ってあるのだが、もともと初期不良交換のみの保証なので気にする必要もない。そして起動、なんか画期的に起動が早い。そしてwebmin越しでアクセスしてみると、とにかくレスポンスがいい。マジ、コレならFSR-07使い物になりそうだ。

 せっかくだから256MのSO-DIMMを認識できるのかどうか試してみよう。QR3のキーボードを外してメモリスロットにアクセスする。そこに見たものはラッキーなことに8チップで256MバイトのSO-DIMMと16チップで256MバイトのSO-DIMMだった。スロット当りの最大メモリが128Mバイトの場合でも、一部のチップセットでは両面16チップ実装の256MバイトSO-DIMMを256Mバイトとして認識することができる場合があるらしい、一気に期待は膨らむ。

 結論から言うと、残念ながらどちらのメモリも半分の128Mバイトしか認識しなかった。QR3に挿さっていたSO-DIMMは8チップ構成のものがバッファローのVN133-256Mで、16チップ構成のものは同じくVN133-H256Mだった。これらがFSR-07で認識されるくらいなら、すでに対応情報に載っててもおかしくないわけだし…orz。