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LANDISK AVとLinkStation HSの両方を使い比べた感想など

 DLNA対応メディアサーバーのLANDISK AV(HDL-AV250)を使い始めて1週間ほどたったので、改めてLinkStation HS(HS-DGLシリーズ)と使い比べた感想をレポートする。ちなみにスペックなどカタログを見ればわかるようなことは割愛。あとメーカーのサポートに聞けばわかるようなことも割愛。

 どちらもメディアフォルダ(メディアサーバーが公開するフォルダ)として指定できるのは共有フォルダとして指定したディレクトリ1つだけだが、LinkStationはさらに共有フォルダのサブディレクトリも指定することができる。たとえば「コンテンツ」(\\linkstation\コンテンツ)を共有フォルダとして設定し、その直下にある「公開」フォルダ(\\linkstation\コンテンツ\公開)をメディアフォルダとして指定できる。これができるメリットとして、共有フォルダとして指定した「コンテンツ」フォルダの下に「公開」フォルダ(\\linkstation\コンテンツ\公開)と「未公開」フォルダ(\\linkstation\コンテンツ\未公開)を作成し、必要に応じてファイルを移動できる。共有フォルダ=メディアフォルダの場合、メディアフォルダとして指定した共有フォルダ「公開」(\\landisk\公開)と単なる共有フォルダ「未公開」(\\landisk\未公開)でファイルの移動を行った場合、「公開」フォルダから「未公開」フォルダにファイルがコピーされ、その後、「未公開」フォルダのファイルが削除されることになる。数ギガ単位のサイズがあるMPEGファイルを移動するのと、コピー後削除するのではかかる時間がぜんぜん違ってくる。

 LinkStationはメディアフォルダの中にあるすべてのディレクトリ階層を「フォルダ」からたどることができる。メディアフォルダの中に「\映像\ドラマ\番組名」みたいな階層構造を作り、「番組名-第3話.mpg」という名称などでコンテンツを保存しておけば、クライアントから「ビデオ」-「フォルダ」を選択すると「映像」-「ドラマ」-「番組名」という順で任意のコンテンツにたどり着くことができる。対してLANDISK AVはメディアフォルダとして指定されたディレクトリに含まれるコンテンツ(ファイル)は、その親ディレクトリが存在した場合、親ディレクトリを「アルバム」として認識するため、先ほどの例ではクライアントで「ビデオ」-「アルバム」を選択するといきなり「番組名」の一覧が表示される。コンテンツが100個、200個とたまってくると目的のコンテンツを探すだけで一苦労の予感がする。LANDISKも「ユーザーファイル」から選択することでLinkStation同様にディレクトリ階層にアクセスできる。

 LinkStationはメディアフォルダで公開するコンテンツのインデックスを任意に再構築することができる。LinkStationはコンテンツの上書きコピーなどを行った場合など、必ずインデックスと実ファイルの整合性が崩れたので、必須の機能と思われた。LANDISK AVにはインデックスの再構築という機能はないが、そもそも、再構築を必要とする症状が発生していないため、その必要性は感じていない。

 現時点での僕の評価は、安定性で選ぶならアイ・オー・データ機器のLANDSIK AV、使い勝手と多機能さで選ぶならバッファローのLinkStation HSだ。だが、どっちにしてもメディアサーバーとしてHDDの容量が小さすぎると思われる。